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【就活コラム】事業会社編(10) インターン理解4 事業案の詳細設計

本コラムでは、実際にサービスの詳細を設計するプロセスについて解説します。サービスの内容だけでなく、その短期的・長期的な戦略の立案方法まで理解を深めましょう。

内容以外に、短期的な戦略(立ち上げ)、中期的な戦略(市場の選定、マーケティング戦略)、長期的な展望(PL)、そしてそれらを魅力的に伝えるストーリー(エクイティストーリー的なもの)を用意することで、評価の高い事業案を作る事出来ますよ。

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サービス内容、マネタイズの決め方

事業案が一つに絞られたら、事業案の詳細設計を行います。
何を誰に提供し、それがなぜ勝てるのか、を突き詰める作業です。

ここでは、既存のフレームワークを適宜利用しつつ、チームのアイデアを出していきましょう。5W1Hなどのフレームワークを用いることで、議論のたたき台を作ることができます。
誰に、何を、いつ、どこで、どうやって提供するのか、ですね。
例えばgoogleは、toC視点だと、何かを探している人に、独自のアルゴリズムで最適化されたウェブ上のリソースを、いつでも好きな時に、パソコンやスマートファンなどのクライアントによらず、WEB上で提供する、といったサービスを展開しています。toB視点だと、自社のサイトやサービスを多くの人に認知させたい事業者に、関連ワードを検索しているような想定ユーザーへの広告枠を、いつでも、WEB上で提供する、といったサービスを展開しています。

どちらの場合も、5W1Hを明確にすることで、サービスを定義することができます。事業を作るということは顧客を作るということですので、自分たちのサービスを理由する人がなぜ利用してくれるのかについて議論を行いましょう。また、Googleのようにサービス内容とマネタイズ方法は別物であり、収益を最適化させる仕組みを構築することが重要です。

 

戦略立案の方法

なぜその事業が成功するのかについてのロジックを組み立てていきます。
いわゆる戦略立案です。戦略には、短期的なものから長期的なものまで広く存在します。

まずは、短期的な戦略として立ち上げ期について理解を深めましょう。プロトタイプを作成し、ユーザーヒアリングを行う検証フェーズを作ったり、スタートアップのピッチに出場し、認知を挙げるなど、細かい手段としてはたくさん存在しますが、まずは、事業に関わるKPIツリーを作成することで、初期に重要な施策の方向性が見えてきます。
フリマアプリなどでは、ダウンロードに至るまでのCPA(cost per action)、ダウンロードから購入までのCVR(conversion rate)、購入回数に紐づくLTV(life time value)など、事業の成功に関わる指標が多数存在します。料理動画アプリであれば、動画作成は誰がやってくれるのか、どうやって獲得するのかといったコンテンツ制作が大事であり、それをユーザーの元に届けるために、instaなどの媒体に広告を出し、アプリダウンロードまでの動線を作る、といったストーリーの構築が必要です。

実際に事業を立ち上げることが成功したあとは、競合からどのようにユーザーを獲得していくのかといった戦略の構築や、最終的な狙っていく市場の選定などマクロな展望を考えると評価が高くなります。

 

まとめ

事業案を一つに絞り込む過程では、案が煮詰まってしまい立ち往生してしまう場合があります。その場合は、自分たちがなぜ先へ進むことができていないのかを考え、その際にいつでも立ちもどれる場所を作っておくことがいいでしょう。
課題が本質的でないからなのか、事業案のアイデアが直感的に面白くないのか、それともペルソナとなる人が存在しないのか、マーケットサイズが小さいのか、いたるところに引っかかるポイントが存在します。自分たちの現在地を常に確認する姿勢を忘れずにワークを進めましょう。そうすることで、一つのサービスを設計する際に勢いを持って進めることができます。


また、上記に記載したもの以外でも、価格設定をどうすべきか、プロモーションはどうやって行うのか、といった問題が多く存在します。その際には、4Pなどのフレームワークを使いたたき台を作成したり、インターンのメンターなど周りを巻き込みながら議論を進めることで、細部まで考え抜かれた事業案を提案することができます。