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【就活コラム】事業会社編(9) インターン理解3 事業案の絞り方

本コラムでは、複数出た新規事業の種となるものから、実際にどれに着目し、事業仮説を構築していくのかについて、その思考プロセスについて焦点を当て、例示しながら説明します。

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事業アイデアを絞り込むには

複数の事業アイデアを出すことができれば、そこから一つに絞り込んでいきます。

重要なのは、イデア評価の軸についてコンセンサスを取ることです。インターンでは、あらかじめ事業案の評価ポイントが発表される場合もありますが、自分たちだけで評価軸を設定し、ワークを進めて行くことで、議論を円滑に進めることができます。

 

コンテストの評価軸で絞る

まずは、インターンで設定される評価軸について定義を揃えましょう。

例えば、インパクトのある新規事業を創出せよ。というお題が出たとしましょう。この場合、年間売り上げがいくらである、とか、ユーザー認知率が何年後までにどのくらいいくか、など定量目標に置き換えることが必要です。基本的な方向性としては、訂正目標としてなんとなくチームの向かう方向を統一し、定量目標でそのコンセンサスを取るということです。ここがブレてしまうと、「あれ、なんでこの事業なんだっけ」という疑問が途中で出てきてしまいます。

最後のプレゼンでは、目標を達成できる根拠と、それらが実現された世界観をストーリーを交えながら説明することで、事業の魅力を伝えることができます。このような定量目標を作り、それに対してPDCAを回していく作業は事業が始まってから非常に重要な作業なので、チームとしての評価も同時につけることが出来ます。

また、どうして自分たち(自社)がやるべきことであるのか、といったWhy you、どうして今やるべきなのか、といったWhy nowについて議論をすることで、アイデアを収束させていくことも出来ます。

 

収益性で絞る

イデアを評価する上で大事になってくるのは、「収益性」です。

まずは、市場規模とその成長性について考えましょう。その業界全体の市場規模、そして自社サービスの想定顧客の市場規模、そしてアッパーとなる潜在顧客の市場規模、など様々な切り口で評価することができます。その上で、業界の成長率や、これから起こるであろう業界構造の変化などに着目し、事業の将来性について議論を行います。

しかし、収益性や市場規模はあくまでも正しいものは出しきれないため、フェルミ推定などで大まかに出すのが良いでしょう。その上で、3CやSWOT分析、5Forcesなどのフレークワークを用い、俯瞰的に議論を行うことで収束を図りましょう。

 

立ち上げを想定して絞る

事業立ち上げ時の参入障壁に関する議論を行うことでも、アイデアを絞ることができます。インターンでは、事業を行う主体を定義することになります。実際に予算をもらった場合、どのように事業を進めていくのかをイメージすることが大切です。

たとえば、宇宙ビジネスをやりたいといったアイデアが出たときに、予算をもらったとしてどう立ち上げていくのか、といった疑問が出てきます。すなわちそれは参入障壁が大きいということです。自社の技術力が高い場合や、すでに宇宙ビジネスを展開している場合や、他者と組んで事業を行うことができる場合など、立ち上げをイメージでき、その根拠が存在する場合に、事業案が評価されます。その他にも、仮想通貨ビジネスや医療ビジネスなど、法規制が多く絡んでくるような市場も存在します。

自分たちならそのハードルを乗り越えることが出来るのか、と議論をすることで、アイデアを絞ることも、サービスの詳細設計を行うことも、逆に他社からの競合優位を作り出すことが出来ます。

 

まとめ

このように、アイデアを絞るフレームワークはたくさん存在します。もっとも、サービスの詳細が決まらないと議論ができない場合が多く、絞ることができないといったフェーズに突入することもあります。その場合は、どういった情報が足りていないから決めることができていないのかを考え、すでに情報が揃っている場合は、決めの問題なので、リーダーシップを取り、一度突き進むことも必要です。


大切なのは、壁にぶつかった時に、戻る箇所を複数準備しておくことです。議論の流れを設計することで、常に他の選択肢を持ちながらワークを進めることができます。本コラムで、事業案を完成させる一連の流れを頭に入れておくことで、議論が煮詰まった時にこそブレイクスルーを起こすことができる人材を目指しましょう。