【就活コラム】コンサル編(8) ケース面接 思考法のコツ
前回の記事を通して、ケース対策の概要は理解できたでしょうか?
これから実践的な対策を始めるに当たり、まずは、どんな問題にでも当てはまる汎用性の高いポイントを、事前に押さえておきましょう。
ケース対策のコツ
前回のコラムではケース面接理解1ととして、そもそもケース面接とは何か、またどのような問題が出題されるかについて解説しました。しかし幾ら頭で理解していようと実際にスラスラとケース問題を解くのは至難の業ですし、沢山問題をこなしても中々上達が感じられない方もいるかと思います。
そこで今回のコラムでは、ケース問題を解くにあたって自分の提案の質を向上させる2つのポイントをまとめています。ケース面接の際には是非ともこれらの点を強く意識し、面接に臨んで頂けたらと思います。
コツ①前提条件の設定
一つ目が、「前提条件を設定すること」です。
ケース面接では『A社の売上を向上せよ』のように漠然としたお題が課されることが多いです。
例えば業界1位の企業と5位の企業では取るべき戦略が違って然るべきですし、日本国内のみでビジネスを行う企業とグローバル企業では検討すべき要因が違うはずです。また、売上向上といっても一年以内に売上を上げなければならないのかそれとも5年先か、また目標値は売上1.2倍なのか3倍なのかで適切な施策が全く異なります。
これは社会課題ケースでも同じで、例えば交通事故のお題なら東京都なのかはたまた北海道なのかで考えるべき論点が違ってくるはずです。
このように、ケース面接では与えられたお題に対して自分で前提条件を加えることでシーンを明確化し、検討ポイント即ち論点を絞っていくことが重要になります。
コツ②施策の具体化
二つ目が、提案する施策をとにかく具体化する事です。
ケース面接の経験が少ない学生がよく陥るミスが「施策が抽象的すぎてツッコミようが無い」です。
例えば売上向上ケースで、『販売戦略に力を入れて売上を伸ばします!』くらいの粒度で施策を提案してくる学生がいますが、聞いてる側としては「具体的に何やればいいの?」と思わざるを得ません。販売チャネルの話であれば店舗の数を増やすのか出店エリアを拡大するのか、はたまたECを外部と提携して導入するかそれとも自社でシステムを持つのか。プロモーションの話なら、新規顧客を開拓するためなのか既存顧客のリピート率向上か。具体的にどの年代のどの性別どの職業のどんなライフスタイルのターゲートを狙うのか。
ここまで具体化して初めて「施策」になるのです。
施策は決して一般論であってはならないので、コツ①通りに自分で設定した前提条件に沿った施策になっているか、その企業の特徴を活かした施策になっているかを常に意識し、具体的で現実味のある施策を提案できるよう心掛けて下さい。
最後に
NEXVELでは、毎年、ケース対策講座を開催しています。1人で進めていると、上記のような抽象的なアウトプットのまま終わってしまう可能性がありますが、講座に参加していただければ、客観的なフィードバックを貰いながら進められ、効率的にスキルを向上することが出来ますよ。ケーススタディに不安を抱えている方は一緒に克服しましょうね!