ネクスベルBlog StepUp!

会員制の就活支援サービスNEXVELが運営する公式ブログです。

【レポート】〜20卒会員懇親会〜

ネクスベルでは、毎月、会員同士の交流を図る懇親会を開催しております。今回は、2018/4/10と5/10に行われた「20卒会員懇親会」のイベントのレポートを掲載します!

就職活動が本格化する学年になってからまだ間もないため、やや緊張している様子の20卒NEXVEL会員やそのご友人と、ご自身も社会人として新しい環境に飛び込んだばかりの18卒&19卒OBのみなさまにご参加いただきました。

 

「就職活動を、楽しんでほしい」

NEXVELの懇親会は、純粋に就活を楽しんでほしいという思いから開催されています。この時期だと、ついGDや面接対策が集中し、テクニック論に目がいきがちですが、同じ就活生&OBOGと話すことで、長期的な広い視野でキャリアを考える良い機会が手に入りますよ。

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↑イベント運営担当スタッフの後藤

冒頭は、参加した19卒OBOGからの自己紹介から始まります。

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OGの方々は、自分が経験してきた就職活動や大学での活動を踏まえて、「〇〇の分野であれば詳細に相談に乗れるから話しかけて下さいね!」と後輩にメッセージを伝えていました。部活動をしながらの就活など、学生の状況に合わせてアドバイスできる先輩がいると、この時期の不安も払拭できますね。

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乾杯後はフードやドリンクを片手に、20卒会員やOB、NEXVELスタッフらとの歓談タイムに入ります。 20卒会員向け最初のイベントということもあり、話題は、キャリアの全体像や業界ごとの特徴など、今後の就職活動全体を通じたトピックが多かったように思われます。  

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↑19卒のOGを囲んで、この1年間の動き方に関して話を聞いている様子。

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↑様々な場所で、これからの就活を共にする大事な仲間たちとの交流がたくさん生まれていました。

早期から動き出している横の繋がりを作れると、選考が始まっていく過程で情報交換ができたりと、安心して就活に臨むことができますね。

 

f:id:usamaru1121:20180413184047j:plain↑文系と理系の垣根を超えて、就活話で盛り上がっています。

ネクスベルでは、例年、理系や修士課程の方にも登録していただいています。
修士課程に進むか民間企業に就職するか
研究室が忙しい中で、いかに効率的に就活を進めるか
など、理系特有の悩みにも、これまでの知見を元に、しっかりとアドバイスさせていただきますよ。

 

f:id:usamaru1121:20180417110151j:plain弊社スタッフ(左)と共に、キャリアに関する議論を活発に行う一幕もありました!  

会員同士は初対面の方が多かったのですが、同じ就活生ということもあって非常に和気あいあいとした雰囲気の会になりました。

 

最後に

今後も、会員とコンシェルジュ間だけでなく、同じ年に就職活動を行う会員同士、ネクスベルOBOG、ネクスベルスタッフとのつながりを強化するようなイベントを定期的に開催していく予定です。 卒業会員・現役会員問わず、興味のある方は担当スタッフまでお声がけいただければと思います!

 

 

 20卒会員 募集中!

NEXVELでは、2018年3月より20卒学生の受け入れをスタートしています。
目先の内定ではなく、長期的なキャリア設計から逆算して動くことで、より納得感を持った就活が出来るはずですよ。
一緒に就職活動の良いスタートダッシュを切りましょう!
登録会でお会いできるのを楽しみにしております。

nexvel.co.jp

【レポート】OBOG訪問会

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今回はネクスベルが主催するイベント、OBOG訪問会についてレポートしたいと思います。就活を始めたての時期は、「どの業界のこともよく分からない」学生が多いのではないでしょうか?NEXVELのOBOG訪問会では、「限られた時間の中でいろんな企業を見たいが、表面的な話では満足できない」という、質にも量にもこだわりたい学生が中心に参加しています。

早期から、業界や会社規模を分けて複数社参加する座談会に参加していただくことで、自分の就活軸を見つけることができ、効率的なスタートダッシュを切ることができますよ。

企業プレゼンテーション

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会の最初には、各企業5分ずつのプレゼンテーションを行なっていただきます。会社説明や、サマーインターンの概要についての簡単なインプットを元に、この後の座談会タイムがスタートします。

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座談会スタート

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各企業15分ずつの質疑応答タイムがスタートです。
この距離感と人数感だからこそ、気軽に質問ができる雰囲気が作られています。席ごとで話される内容も全く違い、学生の興味分野に沿って話が展開されていくのがとても印象的でした。

ちなみに、就活では、「質問力」がとても重要になってきます。説明会のあとや面接の最後に「何か質問ありますか?」と問われる逆質問では、みなさんの理解力や会社への興味度を確かめています。こうした座談会で「質問力」を鍛えておくと、今後役立つはずですよ。

 

最後に

NEXVELで開催しているOBOG訪問会は、会員でない方にもご参加いただけます。就活を始めたいと思っているけど、何から始めていいか分からないという方は、是非OBOG訪問会に足を運んでみてください。
視野が一気に広がり、良いスタートダッシュが切れますよ!NEXVELスタッフ一同、一人でも多くの方のご参加をおまちしております。

 

応募フォーム:https://nexvel-service.com/open_seminar/courses/2/apply/new

【就活コラム】事業会社編(12) 事業会社の全体像理解

事業会社では、最後に役員面接を行うことが大半です。最終面接で求められること、また内定獲得後の企業との関わり方について理解を深めましょう。

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最終面接で求められること

事業会社では、これまでの評価や人となりがまとまった資料が役員に渡され、面接が行われます。それまで親身に面倒を見てもらっていた企業でも最後でNGをもらうこともあります。最後まで気を抜かず自分らしさをアピールしましょう。自分を偽らず誠実に望むことが大切です。

また、実際に内定をもらったら、自分はどういった業務につきたいのか、どういったキャリアプランを考えているのか、具体的なアクションプランを最終面接までにイメージしておきましょう。事業会社はふわっとしたままでも選考が進むことが多いですが、いざ内定を決めるにあたっての判断軸を明確にしておくことで迷いなく最終選考に進むことができるでしょう。

 

内定後の企業からのアプローチ

内定承諾後は定期的に社員や他の内定者との懇親会が行われ、親睦と会社理解を深める機会が多々用意されます。

懇親会では内定者の自己紹介や社員紹介、また会社の制度説明や簡単なワークなどのプログラムが用意されます。他にも内定者アルバイトとして、実際の業務に携わる機会であったりも用意されたり、スタートダッシュを行うための機会が用意されている会社も存在します。中には内定者同士でサービスを開発し始めることもあります。
 

 

内定承諾から入社までの過ごし方

事業会社は内定をもらうタイミングが非常に幅広いので、この期間をどう過ごすかが入社後の活躍度を大きく左右します。入社後の活躍を決める要素は多くありますが、その中でも大切なものは「腹をくくること」です。

自分の意思決定を正解にするんだというマインドを持ち、積極的に入社に向けてトレーニングを積むことが大切です。事業会社は意思決定を求められることが多々あります。入社までに意思決定力と行動力を身につけましょう。また、自分でサービス開発をするなど、スキルアップをすることも意味があることでしょう。

まとめ

事業には正解がありませんコンサルティングファームなどのように、細かいリサーチを積み重ね、針の穴を突くような正解を導き出すような余裕はありませんし、あらゆるステークホルダーや、あらゆる変数の中で絶えず意思決定をすることが求められています。その中で最適解を見つけ出し、愚直に目の前の作業をこなしていくことが求められると言えるでしょう。

また、事業家は、組織を同じ方向へ向かわせる求心力、リーダーシップ、そしてそれをまとめ上げるマネジメント力が必要です。このように総合力が求められる中で、事業を成功に導くことは非常に難しく、しかしチャレンジングであり、やりがいのあることだと言えるでしょう。

【就活コラム】事業会社編(11)インターン理解5 プレゼン編

インターンの最後には、チームの事業案を審査員にプレゼンテーションする場が設けられており、代表取締役社長や役員陣、人事、他の学生の前で、10-15分かけて、自分たちの事業案の魅力をプレゼンテーションします。本コラムでは、プレゼンテーションで求められることについて理解を深めることを目的としています。 

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プレゼン資料の構成について

プレゼンテーションを行うにあたって、基本的にはpowerpoinntやgoogleスライドを用いてチームで資料を作成していきます。この際に重要となるのは、資料には、自分たちが考えた仮定を全て記述するのではなく、自分たちは何をやるのか、何をやりたいと思っているのかを明確に伝えることが必要となってきます。

以下にプレゼンテーション資料の構成を一例を示します。
(例)
1.アジェンダ
2.現状
3.課題
4.事業案
5.事業案詳細
6.事業戦略
7.将来の展望

基本的には、自分たちが何に着目し、それをどういった手段で実現/解決し、そうすることでどういった世界が実現できるのかといった、ストーリーを見せることが重要となります。伝えたいことはバラバラと点在させるのではなく、線でつなげるような構成を意識しましょう。

スピーカーの重要性

プレゼンにおいて、重要なのは資料とともにスピーカーです。自分たちの事業案が魅力的に伝わるように、聞いている人たちを引き込む必要があります。
TEDなどを参考に、理解しやすい話し方、観客を引き込む話し方、身振り手振り、速度を勉強することをお勧めします。いくつかインターンに参加する中で、プレゼンテーションがうまいチームに出くわすことも多いと思いますので、それを参考に自らのプレゼンテーションスキルを磨きましょう。

インターンにおいては、プレゼンテーションの10分で勝敗が決まります。議論に夢中になるのではなく、最後はとにかく資料を完成させ、プレゼンテーションの練習に時間を割きましょう。

 

評価の高い質疑応答とは

プレゼンテーションが終わると、審査員から質疑応答が行われます。この事業案にどうしていたったのか。他の事業案はなかったのか。などといった思考過程の正しさを確かめる質問から、その課題はこういう解釈ができると思うからその事業は本質的じゃないんじゃないの?といった根本から覆されるような質疑が来る場合もあります。

資料を作る中で想定Q&Aを作成し、全てAppendixとして用意するのも一つの手です。どうしても反論することができない場合は、その観点では議論できておりませんでしたと素直に認める姿勢も必要です。

重要なのは、事業案だけでなく、チームとしてもPDCAをまわすことができるんだと評価してもらうことです。質疑応答はプレゼンの成否を左右するといっても過言ではないので、考え切ったという証拠をしっかりを出しましょう

 

【就活コラム】事業会社編(10) インターン理解4 事業案の詳細設計

本コラムでは、実際にサービスの詳細を設計するプロセスについて解説します。サービスの内容だけでなく、その短期的・長期的な戦略の立案方法まで理解を深めましょう。

内容以外に、短期的な戦略(立ち上げ)、中期的な戦略(市場の選定、マーケティング戦略)、長期的な展望(PL)、そしてそれらを魅力的に伝えるストーリー(エクイティストーリー的なもの)を用意することで、評価の高い事業案を作る事出来ますよ。

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サービス内容、マネタイズの決め方

事業案が一つに絞られたら、事業案の詳細設計を行います。
何を誰に提供し、それがなぜ勝てるのか、を突き詰める作業です。

ここでは、既存のフレームワークを適宜利用しつつ、チームのアイデアを出していきましょう。5W1Hなどのフレームワークを用いることで、議論のたたき台を作ることができます。
誰に、何を、いつ、どこで、どうやって提供するのか、ですね。
例えばgoogleは、toC視点だと、何かを探している人に、独自のアルゴリズムで最適化されたウェブ上のリソースを、いつでも好きな時に、パソコンやスマートファンなどのクライアントによらず、WEB上で提供する、といったサービスを展開しています。toB視点だと、自社のサイトやサービスを多くの人に認知させたい事業者に、関連ワードを検索しているような想定ユーザーへの広告枠を、いつでも、WEB上で提供する、といったサービスを展開しています。

どちらの場合も、5W1Hを明確にすることで、サービスを定義することができます。事業を作るということは顧客を作るということですので、自分たちのサービスを理由する人がなぜ利用してくれるのかについて議論を行いましょう。また、Googleのようにサービス内容とマネタイズ方法は別物であり、収益を最適化させる仕組みを構築することが重要です。

 

戦略立案の方法

なぜその事業が成功するのかについてのロジックを組み立てていきます。
いわゆる戦略立案です。戦略には、短期的なものから長期的なものまで広く存在します。

まずは、短期的な戦略として立ち上げ期について理解を深めましょう。プロトタイプを作成し、ユーザーヒアリングを行う検証フェーズを作ったり、スタートアップのピッチに出場し、認知を挙げるなど、細かい手段としてはたくさん存在しますが、まずは、事業に関わるKPIツリーを作成することで、初期に重要な施策の方向性が見えてきます。
フリマアプリなどでは、ダウンロードに至るまでのCPA(cost per action)、ダウンロードから購入までのCVR(conversion rate)、購入回数に紐づくLTV(life time value)など、事業の成功に関わる指標が多数存在します。料理動画アプリであれば、動画作成は誰がやってくれるのか、どうやって獲得するのかといったコンテンツ制作が大事であり、それをユーザーの元に届けるために、instaなどの媒体に広告を出し、アプリダウンロードまでの動線を作る、といったストーリーの構築が必要です。

実際に事業を立ち上げることが成功したあとは、競合からどのようにユーザーを獲得していくのかといった戦略の構築や、最終的な狙っていく市場の選定などマクロな展望を考えると評価が高くなります。

 

まとめ

事業案を一つに絞り込む過程では、案が煮詰まってしまい立ち往生してしまう場合があります。その場合は、自分たちがなぜ先へ進むことができていないのかを考え、その際にいつでも立ちもどれる場所を作っておくことがいいでしょう。
課題が本質的でないからなのか、事業案のアイデアが直感的に面白くないのか、それともペルソナとなる人が存在しないのか、マーケットサイズが小さいのか、いたるところに引っかかるポイントが存在します。自分たちの現在地を常に確認する姿勢を忘れずにワークを進めましょう。そうすることで、一つのサービスを設計する際に勢いを持って進めることができます。


また、上記に記載したもの以外でも、価格設定をどうすべきか、プロモーションはどうやって行うのか、といった問題が多く存在します。その際には、4Pなどのフレームワークを使いたたき台を作成したり、インターンのメンターなど周りを巻き込みながら議論を進めることで、細部まで考え抜かれた事業案を提案することができます。

【就活コラム】事業会社編(9) インターン理解3 事業案の絞り方

本コラムでは、複数出た新規事業の種となるものから、実際にどれに着目し、事業仮説を構築していくのかについて、その思考プロセスについて焦点を当て、例示しながら説明します。

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事業アイデアを絞り込むには

複数の事業アイデアを出すことができれば、そこから一つに絞り込んでいきます。

重要なのは、イデア評価の軸についてコンセンサスを取ることです。インターンでは、あらかじめ事業案の評価ポイントが発表される場合もありますが、自分たちだけで評価軸を設定し、ワークを進めて行くことで、議論を円滑に進めることができます。

 

コンテストの評価軸で絞る

まずは、インターンで設定される評価軸について定義を揃えましょう。

例えば、インパクトのある新規事業を創出せよ。というお題が出たとしましょう。この場合、年間売り上げがいくらである、とか、ユーザー認知率が何年後までにどのくらいいくか、など定量目標に置き換えることが必要です。基本的な方向性としては、訂正目標としてなんとなくチームの向かう方向を統一し、定量目標でそのコンセンサスを取るということです。ここがブレてしまうと、「あれ、なんでこの事業なんだっけ」という疑問が途中で出てきてしまいます。

最後のプレゼンでは、目標を達成できる根拠と、それらが実現された世界観をストーリーを交えながら説明することで、事業の魅力を伝えることができます。このような定量目標を作り、それに対してPDCAを回していく作業は事業が始まってから非常に重要な作業なので、チームとしての評価も同時につけることが出来ます。

また、どうして自分たち(自社)がやるべきことであるのか、といったWhy you、どうして今やるべきなのか、といったWhy nowについて議論をすることで、アイデアを収束させていくことも出来ます。

 

収益性で絞る

イデアを評価する上で大事になってくるのは、「収益性」です。

まずは、市場規模とその成長性について考えましょう。その業界全体の市場規模、そして自社サービスの想定顧客の市場規模、そしてアッパーとなる潜在顧客の市場規模、など様々な切り口で評価することができます。その上で、業界の成長率や、これから起こるであろう業界構造の変化などに着目し、事業の将来性について議論を行います。

しかし、収益性や市場規模はあくまでも正しいものは出しきれないため、フェルミ推定などで大まかに出すのが良いでしょう。その上で、3CやSWOT分析、5Forcesなどのフレークワークを用い、俯瞰的に議論を行うことで収束を図りましょう。

 

立ち上げを想定して絞る

事業立ち上げ時の参入障壁に関する議論を行うことでも、アイデアを絞ることができます。インターンでは、事業を行う主体を定義することになります。実際に予算をもらった場合、どのように事業を進めていくのかをイメージすることが大切です。

たとえば、宇宙ビジネスをやりたいといったアイデアが出たときに、予算をもらったとしてどう立ち上げていくのか、といった疑問が出てきます。すなわちそれは参入障壁が大きいということです。自社の技術力が高い場合や、すでに宇宙ビジネスを展開している場合や、他者と組んで事業を行うことができる場合など、立ち上げをイメージでき、その根拠が存在する場合に、事業案が評価されます。その他にも、仮想通貨ビジネスや医療ビジネスなど、法規制が多く絡んでくるような市場も存在します。

自分たちならそのハードルを乗り越えることが出来るのか、と議論をすることで、アイデアを絞ることも、サービスの詳細設計を行うことも、逆に他社からの競合優位を作り出すことが出来ます。

 

まとめ

このように、アイデアを絞るフレームワークはたくさん存在します。もっとも、サービスの詳細が決まらないと議論ができない場合が多く、絞ることができないといったフェーズに突入することもあります。その場合は、どういった情報が足りていないから決めることができていないのかを考え、すでに情報が揃っている場合は、決めの問題なので、リーダーシップを取り、一度突き進むことも必要です。


大切なのは、壁にぶつかった時に、戻る箇所を複数準備しておくことです。議論の流れを設計することで、常に他の選択肢を持ちながらワークを進めることができます。本コラムで、事業案を完成させる一連の流れを頭に入れておくことで、議論が煮詰まった時にこそブレイクスルーを起こすことができる人材を目指しましょう。

【就活コラム】事業会社編(8) インターン理解2 事業案の出し方

前コラムでは、事業会社のインターンで行われる新規事業立案について意識しておくべきマインドセットを中心にお話ししました。本コラムでは、具体的にどのようにワークを進めれば良いのか、そしてその過程で何が重要視されるのかについてお話しします。 

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事業アイデアを見つけ出すには

新規事業立案では、最終的に一つの事業を提案します。

スタートアップ界でのピッチコンテストでは投資家相手に、社内のビジネスコンテストなどでは、社長や役員などに向け、プレゼンが行われます。そこでは、このチームに予算を渡すかどうか、予算を渡すとしたらどれぐらいの予算を渡すことができるかといった視点で評価されます。コンサルティングファームなどと違うところは、あくまでも提案だけではなく、それを実際に実行に移すための「気持ち」まで評価基準に含まれることです。

考え抜くことができるチームなのか、壁にぶつかったとしても、それを突破することができる結束力や思いがあるのかどうか、そういった属人的な評価も行われます。すなわちなぜこの提案なのかといった部分と、なぜあなたたちがこの提案に至ったのかといった部分のバランスをとりつつ、ワークを進めることが大切です。 

 

事業立案における思考プロセスを整理しよう

新規事業立案では、誰に何をサービスとして提供するのかを考えることになります。その際に、適切な思考プロセスを経てアイデアを煮詰めていくことが必要であり、議論の対象となるものはレイヤーを揃えた上で議論をすることが求められています。

例えば、「少子高齢化を解決したい」「fintechをやりたい」「ドローンを使いたい」「Tinderのようなマッチングサービスを作りたい」などのようにアイデアベースで出していくと、全てを細かく議論をすることは時間の制約上不可能であり、またチームのコンセンサスを取ることも非常に難しくなります。

つまり、事業立案を行うときは、まず目的があり、それを解決するベストな手段を考えていくというプロセスを経ることが基本的なフレームワークになります。

 

身近な現状に着目する

「目的を考える」段階について説明します。
「目的を考える」とは、すなわち、事業によってどういった世界を実現したいのか、どういった課題を解決したいのか、ということです。これだというものを見つけ出すために、まずは課題の種となるものを、身の回りに存在する現状から見つけ出しましょう。時間を決め、チーム内でブレスト(※)を行い、できる限りあげます。普段から課題観を持っているものでも、特に制限を設けずに考えることが大切です。
(※ブレインストーミング:チーム全員で自由にアイデアを出し合うこと。)


ブレストでは、とにかく思考の制限を設けず、思いついたことをどんどんあげていきましょう。ポストイットを使ったり、チーム内でgoogle スプレッドシートを共有するなどして、チーム全員が目にすることができるようにしましょう。基本的に、議論は発散と収束を繰り返すことで進んでいきます。ブレストの際は、発散させることが目的なので、それってこうじゃない?などのように、部分的に収束させる思考は好まれません。いつまで発散させ、いつから収束させるのか、コントロールすることで議論が円滑に進みます。 

 

市場に着目する

目的に加えて、市場に着目する方法も重要です。
成長産業や衰退産業、最新技術や法改正など、市場変化によって生まれるビジネスチャンスは多数存在します。そうしたチャンスに目をつけてから事業を考えることもできます(インフルエンサー市場、マッチング市場、など)。圧倒的に進行スピードが早く、プレゼンの際にも事業の成長性を市場の成長性と絡めて説明できることが多いため、説得力があります。

また、社内の既存事業アセットを十分に活用することができる事業も考えやすいというメリットがあります。その一方で、そもそもの市場規模が小さい可能性や、議論の途中で白紙に戻った場合にまた0から考えなければいけないなど、デメリットも存在します。チームのバランスや、進行状況をみて適宜使いこなすことが必要です。

 

まとめ

基本的には、新規事業のタネを見つけ出す際には、現状に注目し、その現状を引き起こしている課題、そしてその真因について議論を繰り返すことが必要です。

最終的に提案する事業内容やサービス内容がnice to haveではなく、mustなものを提案するために、常に問題の本質に着目する姿勢を身につけましょう。そして発散、収束のフェーズを意識し、議論を円滑に進める人材になることを目指しましょう。