【就活コラム】コンサル編(1) コンサル業界の全体像とトレンド
多くの学生が志望するコンサルティングファームですが、みなさんは正しく理解できていますか?
そもそもコンサルティングファームとは何でしょうか。
コンサルタントとは、どのような職業でしょうか。
明快に応えられる就活生はそう多くないように思えます。この記事では、コンサルのビジネスモデル等について概観を示します。
コンサルタントの仕事内容とは
コンサルタントの仕事は言わば”知的専門職”です。クライアント企業が抱える問題について、自社内部での解決が不可能だと判断した際に頼ってくる先がコンサルファームであり、裏を返せばコンサルタントには各業界のトップを走る大企業ですら解決できない課題について、己が持つ知的腕力とファームに蓄積されたありとあらゆる知見とを駆使して効果的なソリューションを提供することが期待されます。
コンサルタントは基本的に3ヶ月〜長くて1年程度のプロジェクトベースで働き、各プロジェクトには2〜5人程度のコンサルタントが充てられることが一般的です。料金はプロジェクト期間及びコンサルタント人数に応じて料金が決まるのであって、近年は成果報酬型のコンサルティングファームも増えてきている側面もありますが、一般的にはプロジェクトの成果そのものがコンサルタントの雇用料になる訳ではないことに注意しましょう。
様々なコンサルファーム
一口にコンサルファームと言えども得意とする領域は様々であり、その専門エリアによって幾つかに分類することが出来ます。一つ目が戦略コンサルです。経営戦略や事業改革、新規事業立案など企業の未来を大きく左右する節目の際に役員など幹部の右腕となって戦略を提案することが主な仕事内容で、新卒採用人数も年によってブレはあるものの各社10〜30人程度と非常に狭き門となっています。
二つ目に総合コンサルですが、戦略コンサルがより経営陣に近い立場でアドバイスを行うのに対し、総合コンサルは業務改善やシステム設計などより幅広い案件を手掛けます。
また、近年ではITによるソリューションを提言するITコンサルなども急速に増えています。他にも会計コンサルや人事コンサルなど、各分野に特化したコンサルファームなどが有ります。
コンサル業界における最近のトレンド
コンサル業界では近年、これまでのビジネスモデルに大きな変化が起きています。
一つ目のトレンドが戦略コンサルと総合コンサルの混交です。
PwCが戦略コンサルのBooz & Company(現 Starategy&)を買収し、総合コンサルの一部として統合したり、戦略コンサルが総合コンサルのように業務改善にも裾野を伸ばしたりしていますが、これは昔のように純粋な経営戦略による企業の成長を期待することが難しくなっており、コスト削減など業務レベルでの改善が重視されるという時代背景に依るものです。
また、マッキンゼーやBCG、A.T.カーニーなどがデザインファームと資本提携を結ぶなど、カスタマーが期待する価値の源泉の移り変わりに併せて各コンサルファームもビジネスモデルを修正させていることが窺えます。
最後に
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