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【就活コラム】投資銀行編(10) IBDのジョブにおける中上級者向け立ち回り

ジョブに参加する学生は、「確実に内定を取りそうな学生」「ジョブ次第の学生」「ほぼ見込みのない学生」の3つに分けられます。この記事は、2つ目の「ジョブ次第の学生」のグループに入るジョブ参加者が、内定に近づくために必要なノウハウを書いています。

ジョブでのパフォーマンスには、個人のパフォーマンスとチームのパフォーマンスがありますが、チームのパフォーマンスが悪いと、個人の評価以前に「ひどいチームだった」と判断される可能性が高いので、チームのパフォーマンスを上げることを意識するとよいでしょう。あなたが「確実に内定を取りそうな学生」でないならなおさらです。 そして、「あのチームよかったよね。誰が活躍したんだっけ?」という話になったときに、自分の名前が挙がるように立ち回るのが重要です。

 

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時間を節約する

ワークで最も大事なポイントは、時間を節約することです。そして、特に時間を浪費しやすいのは「作業のやり直し」です。やり直しが生じやすいのは、買収セグメントの選定や被買収企業の選定ですから、ここにやり直し防止策を用意するのが重要です。

買収セグメントはどれを選んでも同程度に難しいものですし、被買収企業はどれも一長一短です。このため、悩むくらいであれば「このセグメントで買収をすべき理由」や「この企業を買収すべき理由」を掘り下げるのが得策です。

このことについて、ワークに不慣れなメンバーにうまく伝えるスキルも、ワークを円滑に進めるうえで重要です。 もし、買収セグメントや被買収企業がどうしても決まらないときは、最も大きいセグメントまたは最も成長しているセグメントを選び、被買収企業候補のうち最も大きい企業か最も成長している企業を選ぶのが無難です。そのほうが、選んだ理由を説明しやすい可能性が高いからです。

 

プレゼンテーションのクオリティを上げる

IBDにおける提案はクライアントに見せるために作るものです。メーカーなどのように、企画書は社内でのみ使われて、製品の段階になってはじめて消費者のもとに届く、といった構造ではありません。また、ワーク中は若手バンカーが質問などに対応してくれることが多いですが、最終日に行うプレゼンテーションは、ディレクタークラスの社員も出席します。さらに、資料作成は若手バンカーの主たる仕事の1つですから、仕事能力を直接的に確認できてしまうポイントでもあります。

このため、多くの学生が想定している以上に、提案資料やプレゼンテーションのクオリティを上げることは評価に直結します。 資料作成やプレゼンテーションについて勉強したことがないのであれば、1~2冊の本を読んでおくとよいでしょう。

 

無能なメンバーをどう処理するか

ワーク慣れしていない学生は、相当急がないと終わらないワークであるということを理解していません。このため、彼らが時間を浪費しないようにサポートしてあげる必要があります。調べ物を頼むときは、調べる内容の粒度や精度を指定したり、被買収企業は理想的な条件でなくてもよいことを伝えたりと、工夫してチームワークを進めましょう。

もし、実際に邪魔になった場合は、アウトプットと無関係な作業を任せて無力化しましょう。無意味な質問をしてくる傾向もありますので、質問は社員に聞くように促すとよいでしょう。場合によっては「よくわからない」という建前を使ってでも、自分の作業時間を確保するのが重要です。「調べろ」と言いたくなると思いますが、調べる能力がないから聞いているということを念頭におきましょう。

 

まとめと補足

時間制約の中で、プレゼンテーションの質を最大化するのがジョブでの基本方針です。

チームメンバーをうまく活用して(場合によっては無力化して)、もしくは、チームメンバーとうまく連携して、効果的にチームワークを進めましょう。仕切っている人や知識がある人が評価されるわけではなく、チームに貢献した人が評価されます。 また、ワーク中は積極的に社員に話しかけましょう。特に、「実務ではどうするんですか?」という質問は、プレゼンの質の向上につながるだけでなく、志望動機の根拠や逆質問のネタにしやすいので非常に有用です。