ネクスベルBlog StepUp!

会員制の就活支援サービスNEXVELが運営する公式ブログです。

【就活コラム】投資銀行編(9) IBDのジョブにおける知識不足な人の立ち回り

IBDのジョブは、あくまで仕事能力をチェックする選考プロセスです。勉強会ではありませんから、面接などと同じく対策して臨むのが前提となっています。

このため、ジョブの対策が済んでいないような学生は、そもそもジョブに呼ばれないのがふつうです。しかし、面接での立ち回りがうまかったり、たまたま社員に気に入られたりして、無対策なのにジョブに呼ばれることがあります。この記事では、そういった学生が、短い対策期間でそれらしく立ち回るために必要な情報をまとめています。

f:id:nexvel:20180428142217j:plain

無対策の人がやるべきこと

以下、「知識」という言葉を使いますが、これは「ジョブで必要になる程度のビジネス・金融・業務の知識」を指します。実務で通用するようなレベルを想定しているわけではありません。

 

知識以外で勝負をする

知識がないことは面接の段階で分かっているはずですから、あなたは、面接官から「知識はないけど別の長所がある」と評価されている可能性が高いです。弱点である知識で勝負するのは愚の骨頂なので、自分が評価されたと感じる「別の長所」のアピールに時間を割きましょう。

もちろん、ジョブへの参加が確定してからジョブに参加するまでには、いくらかの時間があるでしょうから、その期間に最低限度の知識をつけておくというのも重要です。

 

PCスキルでの貢献  

IBDの若手は調査や資料作成をすることも多いので、PCスキルは評価に直結します。IBDにおいては、資料作成や調査のスキルを包括して「事務処理能力」と呼ばれることがあります。これは金融の知識がなくてもできるので、事務処理能力でチームに貢献する戦略も考えられます。

ただし、買収提案の業務に関する知識がない状態では、提案に必要な情報とそうでない情報を区別するのは難しいと思います。作業をするときは、チームメンバーや社員にこまめに質問しながら進めるのがおすすめです。

 

とにかく楽しむ

 現役バンカーやバンカーの卵たちに囲まれて金融のワークに取り組む機会は、生涯でこれが最後でしょう。ここで学んだことは、その後のキャリアで必ず役に立つはずです。このため、ジョブで学べることを最大限学んで帰るというのも有力な戦略です。

心の底からワークを楽しんで、多くのことを吸収していれば、「この人は内定後に本気で勉強するだろうな」という肯定的な評価になる可能性もあります。したがって、ジョブでの学びを最大化するというのは、消極的なあきらめの戦略というわけではありません。

 

対策している学生の視点

数百時間から千時間単位で対策をしてきた学生は、それだけIBDへの熱意が大きいので、手段を選ばずに自分の評価を稼ぎに来ます。

こういった学生が、無対策のチームメンバーに求めるのは「邪魔しないこと」のみです。もしあなたが邪魔になりそうなら、「初見だと時間のかかる作業」を任せてワークから排除するでしょう。むろん、どの作業も無対策では大変なので、これを見抜くのは困難です。

ほかの対策済みメンバーも邪魔しないことを望んでいますし、社員も「うまく邪魔にならないように対処したんだな」と思うだけなので、だれか1人にでも邪魔になりそうだと思われると、気づかぬうちに四面楚歌になる可能性が高いです。


その一方で、IBDへの熱意の大きい学生たちの中には、純粋に金融が好きな人も少なくありません。金融に限った話ではありませんが、自分の好きなことに対して関心を持ってもらうのはうれしいことです。このため、金融への純粋な好奇心を見せれば、案外丁寧に教えてもらえる可能性もあります。これは、対策しているメンバーだけでなく、IBDの社員にも当てはまります。

 

まとめと補足

無対策でジョブに呼ばれた場合は、
1. 自分の長所で戦う
2. PCスキルで貢献する
3. 楽しむ
という戦略をとるのがよいでしょう。
いずれの場合でも、優秀なメンバーの邪魔にならないようにするのは重要です。