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【就活コラム】投資銀行編(2) 投資銀行部門の対策

IBDのサマーインターンはレベルが高く、例年実力を発揮できないまま終えてしまう学生が少なくありません。他領域と見ながら投資銀行を志望していた学生や、他の活動と並行しながら進めていた学生は、時間がない中で膨大な量の対策が必要になってしまいますよね。

今回のコラムでは、時間がない中で集中してキャッチアップすべき内容を提示致します。同期との差に焦ることも多いと思いますが、着実に1つ1つクリアしていきましょう!

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はじめに

IBDの対策は膨大で、似たような職業である公認会計士への対策と同程度といえるでしょう。IBDはあくまで金融専門職ですから、コンサルティングファームのようにポテンシャル重視の採用ではないといえます。このため、付け焼刃の対策でどうにかできるものではありません。

しかし、対策が不十分な方の中にも、IBDを諦めきれないという方はいらっしゃると思います。 本記事では、「3か月間でできることをする」をコンセプトに、直前の追い込み方法を説明しています。少しでもIBDから内定を得られる可能性を上げるために、できることをやっていきましょう。


3ヶ月で出来る対策

面接では、志望動機と仕事能力が確認されます。志望動機というのは「熱意」と表現されることも多いです。また、仕事能力というのは、最低限度のコミュニケーションスキルや、PC作業などの事務処理能力を指す場合が多いです。


①志望動機の補強
IBDの選考で最も重要なのは熱意です。明確な志望動機をもとに、「私はこんなにもIBDに入りたいと思っている」と伝える必要があります。

しかし、対策時間が短い場合はIBDと他業界を十分に比較できておらず、「〇〇業界じゃダメなの?」に対応できない傾向があります。下記の本を読んで、他職ではいけない理由を整理しておきましょう。

特によく聞かれるのは「バイサイドじゃダメなの?」「コンサルじゃダメなの?」の2つです。 志望動機の中で「グローバル」や「裁量」という単語を使うと「商社じゃダメなの?」と聞かれる可能性が高くなり、「社会のため」や「日本のため」などというと「官僚じゃダメなの?」と聞かれる可能性も高くなります。


投資銀行業界大研究(証券会社全般)
投資銀行青春白書(投資銀行部門)
投資信託の舞台裏(資産運用会社)
野村證券第二事業法人部(セールス)
・超一流アナリストの技法(リサーチ)
・日本国債暴落(トレーダー)
・この1冊ですべてわかる コンサルティングの基本(コンサル)

2日に1冊くらいのペースが目安です。おそらく、ほかの職種には「こういうところが嫌だ」という部分があると思いますから、それらをシンプルに伝えられるように整理しておけば大丈夫です。

 

②金融知識の補強

金融の知識がゼロなのに「金融業に興味があります」というのは、野球のルールを知らないのに「趣味は野球観戦です」というようなものです。経済ニュースを読んでいないのは、「最後に野球を見たのは1年前です」と言っているようなものです。

このため、最低限度の知識は持っていないと、評価されるされない以前に理解すらされません。最低限度の知識をつけるには、証券外務員のテキストがおすすめです。証券外務員は、金融業界における運転免許のようなもので、働くために必ず必要となる簡単な資格です。

証券外務員のテキストのうち、下記のセクションを読んでおきましょう。合計しても数十ページです。また、ほかのセクションは不要です。

・株式会社法概論
・経済・金融・財政の常識
・財務諸表と企業分析

面接では知識を確認する質問をされることがありますが、このレベルが答えられないと、「最近興味を持ったのでまだ勉強中です」というような言い訳すらできないので、確実にこなしておきましょう。

 

③ジョブ対策

ジョブでは事務処理能力などがチェックされます。グーグル検索、エクセル、パワーポイントについてそれぞれ最低限度の知識を持っておきましょう。勉強の仕方に困ったら、下記の本を読んでおくのがおすすめです。

外資系金融のExcel作成術
外資系コンサルが実践する 資料作成の基本

また、ジョブで使うフレームワークのうち「類似企業比較法」だけはできるようにしておきましょう。それほど難しいものではありませんから、予備知識によりますが、十数時間の勉強でも基本は理解できるはずです。

 

④その他

就活生が甘く見がちなのが、面接やジョブでの身だしなみです。

男性の場合、ネクタイを正しく結んで、自立カバンを持ち、髪をセットして、黒のハイソックスを履き、靴を磨いておきましょう。だいたいの就活生は1つくらい欠けています。対策をしている人と比べると遅れをとっているわけですから、こういうところではわずかな減点も許されません。


まとめと補足

繰り返しますが、選考において最も大切なのは熱意です。

ほかの候補者は、IBDへの熱意を「努力」という行動で示しています。努力してこなかった分は遅れをとっているので、できることをすべてやって、少しでも内定の可能性をあげましょう。