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【就活コラム】コンサル編(5) 戦略コンサルタントに求められるハードスキル

今回の記事では、コンサルティングファームで働く上で必要とされる能力を概説し、その能力の概念理解および能力向上に役立つ参考書籍を紹介致します。

選考で求められるスキルは、一朝一夕につくものではありませんので、時間に余裕を持って対策しましょう。

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コンサルタントに必要な能力とは

これまでのコラムで見てきた通り、コンサルタントには企業が抱える課題について短期間で集中的に検討し、効果的な解決策を提案することが求められます。一流企業ですら自社で解決できない課題ですから、たった数ヶ月で状況を改善する事は至難の業です。それでも戦略コンサルファームが圧倒的な成果を上げられるのは、各コンサルタントロジカルシンキング』と『仮説思考』に代表される思考能力を備えているからです。


そこで今回は上記の二つの能力について解説しますので、学生の皆さんも是非積極的に身に付ける様にしましょう。

 

ロジカルシンキング

ロジカルシンキング "皆さんもロジカルシンキングという言葉を耳にした事があるかと思いますが、要は「物事を論理立てて思考する能力」のことを言います。

論理立てるというのは、一つの事象を要素ごとに分解し、更に各要素を並列に結んだり(=横の関係)、因果関係や時系列で繋げて捉える(縦の関係)ことであり、戦略コンサルタントの能力の根幹を成します。

ロジカルシンキングの利点は、一見すると莫大で複雑に思える事柄でも小さいパーツに分解して考えることで対処可能な要素レベルまでブレイクダウンでき、根本的かつ実現可能な解決策が導けるところです。

 

例としてカラオケ店の売上を考えてみましょう。カラオケ店の売上はまず単価と来店人数の2要素に分解できますが、ここで人数がどの様な要素で構成されるかを考えます。するとカラオケ店においては総客室数と部屋の利用率(=占有率)、そして平均利用人数によって来店人数が決まると考えられ、このレベルまで事象を要素分解できれば本質的な課題がどこにあるかを把握するのが容易になります。

ロジカルシンキングの能力を鍛えるには日頃から身の回りの出来事を要素分解する癖を身につける事が重要です。何気なく立ち寄るレストランでもニュースで見かける社会課題でも、隙あらば論理的に分析する習慣づけをしましょう。

 

【推薦図書】
・高田貴久『ロジカル・プレゼンテーション ― 自分の考えを効果的に伝える戦略コンサルタントの「提案の技術」』
波頭亮『思考・論理・分析―「正しく考え、正しく分かること」の理論と実践』 

 

仮説思考

戦略コンサルタントに必要不可欠なもう一つの能力が『仮説思考』で、これは「仮説を立てた上で検証を行い、その仮説を進化させ続けて結論へと辿り着く思考法」を指します。

通常の思考法では最初に大量の情報を集め、その膨大な情報の山から何とかインプリケーションを導こうとしますが、仮説思考では情報はあくまで仮説検証の道具として用います。

仮説思考ではまず仮の答えである仮説を設定し、それの正否を検証するために情報収集を行います。こうする事で必要なリサーチ量が最小限に抑えられ、作業効率が格段に上がります。た仮説の検証を行う度により精度の高い仮説を再設定し、それに関する情報収集を再び行い検証を繰り返す事で仮説が進化し、最終的には質の高い結論に達する事が可能になります。プロジェクト期間が短い戦略コンサルファームでは、最小の労力で最大の成果を上げる事ができる仮説思考が大いに重視されています。

【推薦図書】
・内田和成『仮説思考―BCG流 問題発見・解決の発想法』
安宅和人『イシューからはじめよ ― 知的生産の「シンプルな本質」』 

 

最後に

ロジカルシンキングや仮説思考を表面的には理解できても、使いこなせるレベルにまで噛み砕くのには時間がかかります。上記でも記載しましたが、「このカフェの売り上げを上げるための施策はなんだろう」など、日常的に課題を設定して取り組んでみることが、効果的ですよ。NEXVELでは、担当のスタッフとの定期的なコミュニケーションを設けているので、そうした課題のフィードバックも受け付けております。選考までに、スキルアップできるよう、一緒に取り組みませんか?

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